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日記

Dairy

【雑記】石の声は聴こえない。

わたしには、石の声は聴こえない。
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石が何を言おうとしてるかなんて見当もつかないし、
ましてや何か言おうとしていることがあるのかすら、
当たり前のように分からない。
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耳を澄ませようが、
ジッと見つめようが、
分からないものは、やっぱり分からない。
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石を扱う人の中には
石の声が聴こえたり、
対話ができたり、
訴えていることが分かったり、
そういうある種特殊能力に思えるものを持ち合わせた人たちもいるという。
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わたしも石を扱う一端の人間、
羨ましい気持ちは不思議とないのだけど、
石の笑う瞬間、っていうものはあるのかな、と
密かに思っている。
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特に光を受けて煌めきが現れる石は分かりやすく、
例えばムーンストーン系やサンストーンなどの長石系や
プレシャスオパールなどの遊色がある石は、
石を掌に乗せ、傾けたその時、
キラリ魅せてくれた瞬間!に「あ、笑った」と。
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石が笑う。
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不思議な表現だけど、しっくりくる。
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巡り逢うのは人も石も同じで、
一期一会もまさに、そう。
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その輝きや
その表情に魅せられて
あちこちの角度から眺めたり、
一番美しく見える角度を研究したり、
内部にあるクラックすらその個性と愛しく感じたり、
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人は石に恋をする。
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たったひと粒の石に、心奪われてしまう。
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石沼という言葉があるくらいだ。
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わたしには、石の声は聴こえない。
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でも、たくさんの石が笑う瞬間を目撃してきた幸せ者かもしれない。

つい先日、仕立てた首飾りのトップ。
極細の紐、というより糸を丁寧にひと結びひと結び、結ぶ。
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連続されたその結び目の中にわたしは、
脈々と継承されてきた『人の叡智』と『むすひ』を垣間見る。

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