ひとはそれぞれみんな、
心の内に“聖域”を持っている。
なににも
だれにも侵されることのない、
まっさらな場所。
わたしの場合それは、
朝の祈りの時
目の前の公園の緑を眺めている時
好きな音楽を穏やかな気持ちで聴いている時
誰かのことを愛おしく想う時
などに、その“聖域”にわたし自身が降り立つことが多々ある。
やわらかで
光に満ちていて
何色にも属さず
時間を介さず
誰にも属さないわたしの内側とその先に繋がる意識。
少しの儚さも、もしかしたら秘めているかも知れない。
波ひとつ立たない心が凪の時間は、
わたしがわたしに還る大切なヒトトキ。
“聖域”
それは、誰の心の内にもある、
とっても穏やかで
とっても静かな場所。
誰かと比べることも
善悪を判断することも
優劣をつけることも
ここにはない。
まっさらな、場所。

《今日の一枚》
鮮烈なブルーが呼び覚ます、わたしの中の“美”への感覚。

