2025年の今月、月麻は18周年を迎えました。

先日の周年記念SALEには沢山の方々にオンラインショップにご来店いただき、そしてアクセサリーをお買い上げいただき感謝で溢れています。
ありがとうございました!
本日は、この節目にブランド誕生秘話を綴りますね。
*
【10代の頃の苦悩】
アクセサリーブランド“ヘンプアクセサリー月麻”が「オギャア!」と産声を上げたのは、20代半ばのこと。
生きづらさを背負って生まれたわたしは幼少の頃から“自分の表現方法”を探し求めていたのですね、今思うと幼いなりに生きづらさ故“自分”の存在を肯定したかったのかもしれません。
人真似もたくさんしました。
褒められて嬉しくて、でもどこか罪悪感…
そりゃそうですよね、誰かの真似をして褒められても一瞬気持ちいいだけで、なにかイケナイことをしているようで罪悪感を幼いなりにも感じていました。
高校生の時には「なぜわたしはわたしなのか?」「なんでこんなに生きづらい思いをしなきゃならないのか」「生きる意味とは?」などと悲観的な想いも秘めつつ哲学的な問いを自分に投げかける日々を送っていました。
答えが見つかることもない禅問答。
生きづらさはどんどんエスカレートして行き、疲弊していく自分自身と家族。
それでも明るいこの性格には自ら救われていたのですよね。

画像:お茶目で意地っ張りで明るくて面白いことよく言ってた、そんな幼少期。
【地獄と天国の10年間】
二十歳を迎え、専門学校の卒業制作や目の手術、当時の彼と別れ、就職活動も不振でストレスMAX!でカラダを壊しフリーターの道へ進みました。
振り返ると20代は“地獄と天国”の10年間。
もっというと、わたしの人生の礎がすべてこの10年にギュッ!と凝縮され構築されたと言っても過言ではないほど。
この10年の間に2度、働けなくなり家からも全く出られなくなるという地獄期を年単位で味わい、苦しみに苦しみ抜き遺書を書いたこともありました。
友達もほぼおらず、薬に生かされたり殺されたりと壮絶な経験も。
そんな折、自分に合った投薬で不自由だった青春を取り返すかの如く、一人旅を24の時からスタート。
大好きな土地、沖縄の八重山郡にある有人島では日本最南端に位置する“波照間島”に行こう!と23の時1年間バイトで稼いだお金をギュッと握り締め、さぁ、いざ!
1ヶ月間八重山4島をアイランドホッピングし、帰ってきてからは富士山の山小屋で住み込みで働き、そのまま京都奈良への半月の一人旅。
その後も、当時の恋人と初の海外でマレーシアに行ったり、北海道の富良野にあるべべルイというアイヌの言葉残る地で開業前ゲストハウスでWWOOFにて住み込みしたり、初の一人海外旅でトルコはイスタンブールに行ったり。
様々な文化や生き様、人生に出逢ったことで自分の価値観も変わり、心の引き出しがグッと増える経験を本当にたくさんさせていただきました。
その後、2度目の地獄期に入り「死んだ方がマシ」と苦しみ抜いたその最中に処方された薬が自分の体質とバッチリ合っていて回復していくその矢先に出逢ったのが“ヘンプアクセサリー創り”でした。

画像:イスタンブールにあるトプカプ宮殿でカメラを小学生に向けたら。笑
【アクセサリーを創りがわたしにもたらしたモノ】
23の時に働いていた“マライカ”という多国籍衣料雑貨屋で出逢ったヘンプアクセサリーは、アジア圏の人々が作った素朴なデザインのもの。
「これならわたしでも作れそう」
そう思いつつも数年その想いを放置し、20代半ばになりふと「あ、そういえばヘンプアクセサリー作ってみたいな」と思い立ち本屋に走ったが最後、見事どハマりし、楽しい!面白い!の一心で作品は増えていき、気づけば仲間ができアートフリマに出すようになったり委託販売をするようになりました。
そんな中、屋号を『ヘンプアクセサリー月麻』と名付け活動もだんだんと本格的になっていき、ワークショップを精力的に開いたり、イベント出店したりと精を出していました。
のちに、ヘンプアクセサリーからマクラメアクセサリーに転向し、今のスタイルが出来上がりました。
そして、ブランド設立当初、誓ったことがひとつ。
「この制作活動だけは誰の真似もせず、オリジナルでやっていく!」
そんな想いを胸に2020年10月に開業届を出し、晴れて個人事業主に。
何度「わたしはなんてセンスが無いんだ…」と打ちひしがれ、何度「向いてないのかな…」と悲しみを感じつつも「やっぱり何より結ぶことが好きだ!」の境地に至り、ここまでやって来れました。
あんなに苦しみに苦しんだ20代、自分で自分の首に手を掛けようとした過去、人から心ない言葉を何度投げ掛けられ何度バカにされてきただろう。
その度自分の宿命を呪いながら生きてきたわたしが出逢ったアクセサリー創りは、まさに“宇宙からのギフト”でした。
何をやっても続かず飽きやすく、自分に自信もなく自己肯定感も低いわたしが結びと共に過ごしてきたこの18年間は、大きな自信と生きる希望、自分を認めるチカラ、人と繋がる喜び、など本当にたくさんのコトを与えてくれました。
神さまがいるとしたら、わたしに結びを授けてくれたことは何より大きいギフトであり、生きる意味そのものであることを感じさせてくれたことに全力で「ありがとう!」と伝えたいです。

画像:10年前ほどに撮った制作風景。この画像見せて「老けて見えるね」と何度言われてきたことか。笑
【最後に】
結ぶことは、祈ること。
結ぶことは、生きること。
当初からずっとこの言葉を綴ってきました。
結びに出逢わなかったら間違いなく廃人だったろうな〜今頃、と思うのは案外間違いではなかったと思います。
泣いても笑っても人生は一度きり。
挑戦できる環境にあればいくらでも納得いくまで挑戦すればいいし、本当にやりたいことがあるなら迷わずやればいい。
そんな言葉を自分に投げかけると同時に「じゃあ、これからどうしたい?」「わたしはどうしたい?」と問いを自分に投げてわくわくしたら最高!だと思うのです。
好奇心とちょっとの不安を引き連れて、まだ見ぬ未来へ歩を進めたい。
「好きなこと」を大切に。
「好きなもの」を大切に。
この先も。

お読みいただき、ありがとうございました。