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ことばのにわ

Kotoba No Niwa

【夜】

眠れない夜には
世界でたったひとりになってしまったような感覚がある。
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夜の底
遠くを走る車の音
冬の匂い
耳元で小さく流す音楽
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真夜中にいざなわれて
夜の空へと游ぐ旅。
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星の間を縫うように
月の灯りに照らされて、
海と空とが反転したら
この世界も少しは変わるのかな、
とか思いながら
まどろみの中、眠りにつく。
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⁡
夜は言葉を綴るのにはちょうどよくて、
寂しさを感じている暇なんてないほど、美しい。
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もう二度と逢えない夜ほど大切で、
だけど記憶に残らずきれいに消えていく。
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夜ほど不思議な空間もなくて、
単純に暗くて怖いとか
オバケ出そうとか
そんなんじゃなくて、
昼と同じ風景なのに
まったく違う世界にいるような感覚になる理由がわからない不思議さ。
⁡
夜はだれかを想うにもちょうどいいから、
ついつい愛しくなってしまうよね。
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そして、
眠れない夜はわたしをひとつの考える点に戻してくれる。
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たったひとつの生きる点なのだと再確認させてくれる。
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⁡
まだまだ眠れそうにないどころか
覚醒一直線だけど、
なんだか幸せな気分と不思議な感覚を感じながらこの文章を打っている。
⁡
明日は朝焼け、見られるかな。
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太陽が昇る世界のはじまりに居合わせたい。

《今日の一枚》

隙間から見える夜がとても美しかった。

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