わたしが創作に於いて最も大切にしているモノ、
それは個性であり
それは独創性であり
何より“世界観”であること。
月麻の纏う“世界観”、
それはひとつひとつの石との対話だったり
それは石と石同士のハーモニーだったり
石と結びの協奏であり
全体的なデザインの妙なるバランスであり
それを手にした時に感じる物語り性でもあり
それを身に着けた時に受ける高らかな気持ちよさであり
何よりこの“脳内に広がる世界そのものの具現化”であること。
技術はあって当たり前、
センスは常に磨くもの、
そう考えた上で目指す場所はーーーーー
朝焼けのあの美しい桃色に染まる空を世界を、
大空に架かる七色の虹とそれを渡る鳥たちの喜びを、
公園の隅っこでひっそりと咲く可憐な花を、
群青色の夕闇の中で三日月が抱く淡い地球照を、
凍える寒さにピンと張る凛とした空気感を、
そして暮らしの中で感じる様々なシーンに伴う感情や喜びや切なさを、
どう結びで表現してゆこう。
今、そんなことを考える。
技法の限られた結び/マクラメ編みという土俵で、どんな世界を創り上げてゆこうか、どんなわたしを表現してゆこうか、とわくわくと好奇心を道連れにきっとそろそろ新しいステージに一歩、踏み入れたいと想った今。
わたしの大切にしている“世界観”や“物語り性”という部分が非常にキーワードになってくると感じています。
わたしにしかできない結びの世界を。
月麻だから醸せる世界観を。