この黄金色にどんな背景があるのか。
美しく輝きを放つこの繊維を眺めながらふと、想いを巡らす。
そんなことを想わせるには充分過ぎるほどの歴史と文化と人々の想いがギュッ!と詰まっている植物“大麻”の茎から丁寧に精製された繊維、“精麻(せいま)”。
わたしは、2012年の秋に精麻と衝撃的な出逢いを果たしました。
それからの年月の中で、精麻を用いてマクラメと融合させた完全オリジナルの御守りを結んだり、持ち運べる小さな御守りである“握り守り”や精麻を組み込んだマクラメアクセサリーなど、様々な作品を輩出して来ました。
月麻という屋号の“麻”の字は、文字通り“大麻/ヘンプ”から頂いたものの、ここ数年は蝋引き紐メインとしたアクセサリー創りに精を出して来たこと。
その間も細々と途切れ途切れでも繋いできた“精麻”での作品創り。
これからはもっと月麻の作品に取り入れて行こう、今まで以上に、と考えています。
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そんな輝く精麻を用いたアクセサリーを久し振りに創作しました。
作品名【叡智】
植物には昔から様々な薬効や身体への作用があるとされています。
薬を用いること、すなわち“服用”という意味には、草木などで染めた衣服を纏うことでその薬効を肌から取り入れたり、病気の原因となる邪気を防ぐことを“外服”と云い、カラダの中に取り入れて病気を防ぐことを“内服”と云います。
そんな言葉の背景もありつつ、漢方薬やアロマオイル、髪染めのヘナなどなど植物の薬効を生かしたアイテムも世の中には沢山ありますね。
わたし自身、草木染めの衣服を纏うことがとても心地よくて好きで、今もコレを書きながらトシュカさんの藍染のレギンスを履いています。
植物の秘める薬効、それは、偉大な叡智であり大いなる恵みでもある、わたしたち人間に欠かすことの出来ない重要な存在。
そして、もちろん薬効だけではなく、自然の摂理からの学び、暮らしに役立つ木材や繊維などとしての物理的な助け、挙げるとキリがないくらいにわたしたちの生活の中には植物が存在しています。
この作品では、主役に用いた大きなホウキ星のような内包物が入った水晶(各snsでのご紹介時に“ガーデンクォーツ”と記載しましたが、この内包物の特定ができない為、(内包物入り)水晶と訂正させて頂きます)もまた、地球の粋な計らいを感じずには居られない、稀に見る美しさを纏っています。
シューーーーッと流れるように煌めいているこの内包物、ただただ圧巻。
水晶の左上に大きめのクラック(傷)がありますが、この爆発的な魅力の前ではクラックもある種の個性かも知れません。
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長くなりましたが、コチラの新作アクセサリーは来週辺りに他のアクセサリーと同時に販売予定です◎
どうぞお楽しみに。