精麻を抱えて、庭に出た。
シンボルツリーである山法師に引っ掛けて、撮影を。
野州麻の精麻(やしゅうあさのせいま)、それは黄金色に輝く大麻の靭皮を丁寧に精製し、作られた繊維。
平べったくシッカリしている繊維で、生産量日本一の栃木県鹿沼市では470年前よりこの“トチギシロ”という薬効成分THCの入っていない品種の大麻が栽培されています。
神事にも縁深い精麻は、神社の注連縄や鈴縄、巫女さんの髪結い紐、御祓串などにも多岐に渡って使用されて来ました。
浄化のチカラが非常に高く、水や塩(海塩)で祓えない強力な穢れをも祓う、とされています。
日本人とは切っても切れない縁の深い植物、大麻。
その背景を紐解いてゆくと、人々の暮らしと大麻は密接に関わっていたという。
今現在も様々なアイテムに姿を変え、わたしたちの生活を豊かにしてくれているその存在。
戦後生まれ、大麻は「ダメ、絶対!」の意識を刷り込まれているわたしたちも、今一度、その有用性や様々な視点からみた《大麻》という植物について、一人ひとりが考えるに必要な時期が来ているようにも感じるここ最近です。
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さて、今からは特別な依頼を受けた“精麻のお飾り”に着手して参りたいと想います。
月麻では8年前に精麻に出逢い、それから細々と結び続けてきた完全オリジナルの精麻のお飾り/御守りを2020年以降より一般販売できるよう、準備を進めております。
ぜひ、触れて感じてほしい光が、ここにあります。
お楽しみに。